はじめに

当山は飛騨地方の東に位置し、古くからこの山全体が信仰の対象となってきました。
ですから、千光寺とは【本堂、庫裡(くり)等の建物だけではなく、この山全体】のことでもあります。

従いまして、参拝していただく際には、この山のエネルギーや空気、森林の生命力自体をも感じていただきたいと思います。
そのためには、途中下車して、歩いてお参りしていただくことをお薦め致します。

具体的な途中下車の場所としては、まず山腹の五本杉があります。
樹齢1200年、このお寺の歴史を刻んできた大木です。

ここを起点に、山内88ヶ所の巡礼もできます(1周3時間くらい)。

またその少し上にお寺の入り口、仁王門があります(五本杉から歩いて仁王門へ行くこともできます)。

時間があり、健脚である方は、なるべく、この五本杉や仁王門からお参りください。
車道以外は無舗装の場所や急峻な場所もありますので、歩きやすい服装や靴をお勧めします。

ご参拝の順路

①五本杉

●お時間があれば、まず五本杉へ寄ってください
※五本杉は、道路から50メートルくらい下った場所にあります。
ここから山内88ヶ所巡りもできます(1周3時間くらい)。

お時間がない場合は③へ

五本杉

・国指定、天然記念物。
・樹齢1200年。幹の周囲は約12メートル。
・本尊千手観音とならび、千光寺の信仰のシンボルです。
・7年毎の本尊の開帳法要の折、地上10メートル近くに大きなしめ縄がかけられます。

②仁王門(におうもん)通称:極楽門(ごくらくもん)

●健脚であれば、大慈門へ上がらず、仁王門から歩いてお参りください。
※タクシーの場合は仁王門前で降り、運転手にはタクシーで大慈門前まで上がり、庫裡入り口前、または円空仏寺宝館前で待ち合わせていただければよいかと思います。

仁王門から百八段の階段を登ると本堂前に出ます。右に50メートルほどのところに、内拝入口があり、そこから本堂を内拝できます。

足がお悪い場合は③へ

仁王門の金剛力士(仁王)像
春日仏師の作で、昔、一の宮水無神社の仁王門の中に祀られていたものです。安永7年の両部神道分離施策に伴ない、水無神社の別当職の任にあった当山に移されたものです。仏法を守護し、悪魔を境内に入れず、息災調伏を本誓としています。

地獄極楽絵図(じごくごくらくえず)

地獄極楽絵図は、仏教の「十王経」が基となって「勧善懲悪」(よいことをすすめ、悪さをしないこと)を教える絵図です。
千光寺のそれは、昭和58年丹生川町出身の日本画家「田上丹正」氏が本尊開帳法要記念に画いたものです。

③大慈門(だいじもん)


●足がお悪い場合は、大慈門前まで上がってきてください
※車は大慈門前の大駐車場に置き、歩いて入ってきて下さい。つきあたり左に円空仏寺宝館とトイレ・休憩所が、右へ100メートルで本堂や庫裏があります。

④本堂

●庫裏入口より入れます。
※拝観料は300円(高校生以上)です。

入り口に拝観志納箱とパンフレットがありますので、拝観料を納めていただいてパンフレットを取り、中へ入って下さい。

また、寺内には円空仏のようなものが何体かありますが、これらは本物の円空仏ではなく、地元のグループ「円刀会」の方々が彫った円空彫りの仏様です。

本物の円空仏は全て県の重要文化財に指定され、円空仏寺宝館にて管理しております。
円空さんや円空仏に関心があれば、円空仏寺宝館へも訪れてみて下さい。(写真:秋と冬の本堂)

血染め龍天井(りゅうてんじょう)
県の重要文化財です。作者は狩野探雪(かのうたんせつ)(探幽の次男)です。寺伝によれば血痕が染み込んでおり、これは戦国武将の切腹自害によるものだとされています。この血の付いた床板を供養のために再建された本堂の天井に張り、その後来山した探雪が、鎮魂を込めて下から見上げて龍を二頭逆さ書きしたものです。

囲炉裏(いろり)の間

本堂、庫裡は、再建されてから300年以上経っています。
江戸時代に円空さんもこの囲炉裏で仏像を彫られていました。

桜の間(さくらのま)襖絵

県の重要文化財です。襖9枚に描かれています。作者は桜の絵を好んで描いた、京都の三熊思考(みくましこう)です。天明7年 (1787年)に飛騨に入り、この襖絵を描いています。

⑤その他の建物

円空仏寺宝館

拝館料(大人500円、15名以上400円)
冬季(12月上旬から3月下旬)は休館。
円空仏64体をはじめ、数々の貴重な文化財を所蔵、公開しています。

また、千光寺オリジナルのお土産品もこちらで販売しております。

弁天堂(べんてんどう)


本堂から少し坂をのぼった西側の池にあるお堂、弁財天を祀っています。
ここにはモリアオガエルや大きなヒキガエル(地元の呼び名でドウサイ)が住んでいて、ヒキガエルは5月上旬、モリアオガエルは5月下旬に卵を産みにたくさん姿を見せます。

開山宿儺堂(かいざんすくなどう)


約1600年前に当山に祈りの場所を定めた豪族・両面宿儺を祀るお堂です。
約2メートルの石像は前後に顔と手足があり、お堂の裏側にものぞき窓があります。

愛宕堂(あたごどう)


古代信仰の霊跡。袈裟山の鎮守堂として栄え、建物として建てられたのは、本堂より古いと言われています。

へんろ堂(薬師堂)

堂内には四国八十八ヶ所の寺院の名前や写真があり、居ながらにお四国巡礼ができます。中心には薬師如来が安置されています。

山内四国八十八ヵ所巡礼

明治期に作られた巡礼の道です。五本杉から極楽門、本堂、山頂付近を結び再び五本杉駐車場付近に戻ってくる一周3時間程度の行程です。道中にある八十八の祠には、四国八十八ヵ所霊場の各札所の御砂とともに各本尊、大師像が祀られています。

瞑想堂(めいそうどう)

平成15年に、建てられた本格的に瞑想行をするためのお堂です。本堂から八十八ヶ所道を通って20分の道のりです。時間をゆっくりかけて、自分の心を見つめてみようとする方に最適です。瞑想堂の利用については、お寺で詳しく説明します。

千光寺・霧の海(庫裡前正面、休憩所横)


飛騨八景の一つです。天気がよければ、正面に御嶽山が見えます。